千葉市 ハロウィンジャンボ 最強の「幸運アイテム」売り場全国10
オータムジャンボから名称を改めて2年目の『ハロウィンジャンボ宝くじ』の発売が、10月1日にスタートした(10月30日抽せん)。
1等・前後賞を合わせた当せん金額は5億円(1等9本)。10万円以上の当せん本数は1万215本と昨年から8倍に増加し、さらに特別賞として「ハロウィン賞」の5万円が9000本と何重にも夢が広がる。“山ちゃん”の愛称でおなじみの日本唯一の宝くじ研究家・山口旦訓(かつのり)氏がいう。
「宝くじは夢買いですから、楽しみながら当たりそうな売り場を探して買うとより楽しみが増す。そして、工夫を凝らした開運グッズを置いて努力している売り場には、つい足を運んでしまう魅力があります。
宝くじファンが集まる売り場は運が運を呼び寄せて活気づき、過去の実績でも大当たりを多く出す傾向にあります」
そこで、ファンと運を呼ぶ「究極の名物開運グッズのある売り場10」を山ちゃんが厳選。
◆「リアル招き猫」が福を呼ぶ
今夏、甲子園での金足農業高校の快進撃に沸いた秋田県。JR秋田駅から北東へ約3kmに位置する『広面CC』(秋田県秋田市)は、売り場窓口に誘うように11個の「幸運の猫の足跡」が刻まれている。これは1995年の売り場新装時、コンクリートが乾く前に野良猫がつけてしまったものだ。
「当時の販売員が“生きた招き猫で縁起がいい”と白いペンキで塗ったところ、その後のサマー(2000年)や年末(2005年)で億当せんが出ました」(黒木清一郎店長)
猫の足跡をたどって窓口にやってくる人や、購入した宝くじを足跡にこすりつけて当せんを願う人も多い。
「歩く場所にあったので次第にすり減ってしまい、一部は切り取って窓口に置いています。それに手を合わせるお客様もいらっしゃいます」(同前)
◆「開運ばあちゃん」の大“岩”成就
JR総武線小岩駅に隣接する『小岩駅南口売場』(東京都江戸川区)では、小岩の地名にちなんで「開運・福岩」と名付けた特製の石を置いている。
「岩はガンとも読みますので、大“岩”成就するようにという願いを込めています」(恩田禎司店長)
この開運グッズは、60年以上にわたって販売員を務め、“開運ばあちゃん”と慕われた八巻艶子さんのアイディア。8年前に90歳でこの世を去ったが、“艶子イズム”は継承されている。
「ゲン担ぎをしていると、お客様から“応援してもらっているようで嬉しい”とよく言われます。そして、笑顔になってくれます」(同前)
◆たわしと樽で「全部、当たり!」
東海地方からは、先日最終回を迎えた連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)の舞台になった岐阜県美濃加茂市の『平川たばこ店』がエントリー。過去30年間で1等を30本、総額44億円を出した。年5回のジャンボ期間中、天井から直径約35cm大きなたわしをぶら下げている。
「これは“たわしのように手から手へ、幸せを渡したい”という気持ちの表われです。前社長の義母が、“お客さんに楽しんでもらえるように”と、ダジャレ開運グッズを置き始めました」(平川雅子店長)
しかし、これを拝んだだけではまだまだ“半分”。店頭には「開運・一斗樽」が設置されている。
「赤い字で大きく“あ”と書いています。イット(ウ)あタル、です」(同前)
◆ハロウィンカラーの「一等唐辛子」
関西有数の売り場として知られ、2000年以降で高額当せん計約58億円の実績を誇る『地下鉄京都CC』(京都府京都市)では、ジャンボの発売時期に京野菜の「万願寺唐辛子」の巨大オブジェが窓口に飾られる。
「名付けて“万願寺一等唐辛子”です。市内の福寿開運の万願寺で祈願し6年前に設置しました。これに購入した宝くじをこすると“幸運を呼び込む”と評判です」(日比隆司店長)
万願寺一等唐辛子は、年5回あるジャンボごとに色が変わり、ハロウィンの時期は鮮やかなオレンジ色に染まる。
◆「一休み」で英気と運気を養う
大河ドラマ『西郷どん』(NHK)で注目の鹿児島には、これまでに億万長者を75人誕生させた売り場がある。アーケードが連なる商店街の交差点に位置する『天文館CC』(鹿児島県鹿児島市)だ。
売り場前には長さ1mほどの長椅子が置かれている。一息つく人々の憩いの場ともなるこの椅子が『ハッピーチェア』だという。
「ジャンボを購入される常連のお客様はよく、ここで休憩されていますよ。今年は明治維新150周年。西郷どんブームもありますし、必ずや近いうちに76人目の億万長者が誕生すると信じています」(中村久雄店長)
窓口には金色のだるまが置かれており、こちらも「福を呼ぶ」と評判だ。
その他、山ちゃんが紹介する“究極の開運グッズ”を揃えた大人気売り場は、次の5店舗だ。これにて全国10選である。
・県庁前CC(千葉県千葉市)/開運グッズ=金の座布団
・福井ワイプラザCC(福井県福井市)/開運グッズ=開運柱
・松本駅前CC(長野県松本市)/開運グッズ=夫婦松ぼっくり
・西上度量衡店(広島県福山市)/開運グッズ=巨大五円玉
・丸亀フジグランCC(香川県丸亀市)/開運グッズ=ジャンボうちわ
「開運グッズを揃えた店は、プラス思考の店ということ。そこを起点に、ぜひ幸運を掴んでほしいですね」と山ちゃんは話す。